日産リーフで見に行ってきました!
EVとエコハウスのいい関係
エコハウスのポイントは
「高気密」と「高断熱」
電気自動車を蓄電池にして電気を自給自足する住宅そんな最新のエコハウスがあると聞きつけ、日産自動車の協力を得て日産リーフで向かった北関東の一軒をレポートしました。
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電気の自給自足とともに求められたのは快適性
今回、電気自動車(EV)を蓄電池にする住宅と聞いて、ならばと日産リーフを借り受けることにしました。
横浜の日産グローバル本社から首都高速を経由して常磐道で約84㎞、その一軒が立っていたのは北関東の閑静な住宅街でした。
外観は一見、付近の景観に溶け込んでいて、特別な機能性は感じられませんが、この住宅を手がけたのは『ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2017』で大賞と特別優秀企業賞をダブル受賞したヤマト住建。
「エネージュW」という高性能住宅で、そのコンセプトは「未来の子どもたちのために、地球環境を守る家」というものです。
まず、「V2H」と呼ばれるEVから住宅に給電する装置を組み込むことで、一般家庭で使用する電力量2~4日分の蓄電池を利用できることとなり、太陽光で創電したクリーンエネルギーを最大限に利用可能です。
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窓際まで家中の床がどこでも
ポカポカとあたたかい
さらに、高気密性と壁内への断熱材の充填に加えて、その外側へも外張り断熱施工したダブル断熱工法により高断熱性を誇るのが特徴ですが、この高気密・高断熱性と合わせて機能する、1台のエアコンで家の中どこでも年中快適な室温に保つ「YUCACO」システムも導入されていました。
「YUCACO」システムとは?
東京大学名誉教授の坂本雄三氏が代表を務める一般社団法人YUCACOシステム研究会による学術的に高効率であることが証明されている全館空調の画期的な省エネルギーシステム。
高気密・高断熱化を図ることで、空調室に備えられたエアコン1台で、家全体の温度調節が可能となっています。
吹き抜けなどのオープンな空間や床下空間を利用して住宅内の空気を送風ファンで循環することで、効率の良い空調を実現。全館空調の導入費用や光熱費用を抑制することができます。
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交通事故の約4倍※におよぶ
ヒートショックでの死亡事故を防ぐ
冷暖房効率が高い住宅に住むことは、英国保健省年次報告書(2010年3月)などで健康リスクを減らす効果があることがわかってきており、日本のZEH政策も省エネルギー性だけでなく、そんな快適性や健康の向上も重要視されています。
まさにこのエコハウスは、太陽光とEVによる省エネ性、高気密・高断熱性により、エコで健康的な暮らしがかなう住宅でした。
EVで災害にも強い家に
「V2H(VehicletoHome)」の
魅力
EVを家庭用の蓄電池としても活用するV2Hの魅力は省エネ効果だけではありません。自然災害に強い住環境という、防災の側面からも見逃せない利点があります!
EVをスマートな走る蓄電池に!
かしこく電気を活用
今回の住宅に導入されていたV2Hは、三菱電機製「SMARTV2H」。通常の定置型の住宅用蓄電池と、使い勝手の面で大きな差があります。
一つは、定置型のリチウムイオン蓄電池の場合、消防法の規制により容量が17.76kWh未満までなのに対し、V2Hを使うと日産リーフを倍以上の40kWhの大型蓄電池として活用することができる点です。
日中、太陽光で充電しておけば、夜は日産リーフからの給電だけで過ごすことも可能となります。さらに多く蓄電できることは省エネの面で有利なだけでなく、防災面でも大きな安心をもたらします。
また、もう一つは容量だけでなく出力できる電力に差がある点です。災害で完全に停電した際、定置型の蓄電池では限られた電化製品しか使用できない一方でこのV2Hなら6kWの出力があり、普段の暮らしと変わらない生活が可能なのです。
さらに、この三菱電機製V2H、EVから住宅に給電している場合でも太陽光で発電した電気を同時に使用できます。まさにスマートな使い勝手が実現されていて、日産リーフと通じるものが感じられます。
1.昼間は太陽光で充電して夜間にリーフから給電
十分な太陽光発電が可能なら、日中は太陽光からリーフに充電しておき、夜間はリーフからの給電だけで過ごすことができ光熱費がゼロに。
2.リーフがもしものときのバックアップ電源に
日産リーフは40kWhの容量があり、リーフからの給電だけでも普通の生活が3日間は可能になります。定置型の蓄電池とは異なり、電化製品もすべて通常どおりに使用できます。
参照記事URL:物件数No.1の不動産・住宅情報サイト ライフルホームズ
https://www.homes.co.jp/cont/buy_kodate/buy_kodate_nissan001/